涙香迷宮 竹本健治 ネタバレ注意!

この謎解き、、いや、この本の場合は暗号解読、、これは凄い。

私はミステリーは好きだが、深く突っ込んで読む方ではないが、この「いろは」の暗号解きにはビックリした。

涙香なる人物も初めて知った。詳細はWikiに書かれているし、本書を読めばどれだけの人物であったかがよく解ります。

Wikiの中に 

名前を分解すると「黒い」「悪い」「子」になるが、黒岩は本名に、涙香は愛読していた「紅涙香」に由来する。

とあったが、面白い解釈。

トーリーはミステリーの一種の定番と言える2つの事象が一つに繋がる。この本の場合は、連珠 しかも旧ルールの連珠 というのがキーワードになっており、それを謎解きの天才であり、最年少本因坊の称号を持つ牧場智久と活発な彼女類子が一つ一つ紐解いていくというもの。次の展開が楽しみになるストーリーでした。

暗号謎解きは、いろは・・すべての仮名を重複させずに使って作られた誦文(ずもん)、更に涙香自身が作った鳥啼歌(とりなくうた)と高松塚古墳キトラ古墳壁画で有名な二十八宿を関連付けながら進んでいく。

私はここは流して読んだが、暗号好きな方はこれだけでも面白いと思われる。

竹本健治の作品も初めてよんだ。(ミステリ好きとは公言できないかも・・)

彼の過去の作品も読んでみようと思う。

 

涙香迷宮

涙香迷宮