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鳥獣戯画 空白の絵巻 〜ネタバレ有り〜

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読みました。 面白かったですね。

第7回このミス大賞、優秀賞を取った作品です。

 

鳥獣戯画は歴史の教科書には必ずと言ってよいくらい掲載されている国宝。

しかし、作者や描かれた目的は諸説があり確定していない。(知らなかった)

 

この絵巻物の一部が発見されたところから物語が始まります。

主人公は今は亡き著名な画家を母に持ち、類まれなる審美眼を持つ学芸員、安斎洋人という若者。

この発見された鳥獣戯画の断簡を巡り殺人が次々と起こります。

洋人の審美眼は事件の真相にどう迫っていくのか、、

 

鑑定家を題材にしたミステリーは他にもありますが日本画、しかも国宝であり万人が知る鳥獣戯画を題材にして、作者の心まで読める天才鑑定家が、謎の多い鳥獣戯画の真相に迫りながら事件の真相にも迫るという展開は読んでいて飽きませんでした。

 

また、洋人が学生時代その才能を認めた女子大生の美宙の自殺未遂と失踪、この事件に責任を感じている洋人と洋人と同級生で当時、いや今でも洋人を愛している、現銀座の一流画廊のオーナー玲子との関係。

物語の最後には悩んでいた洋人が美宙が再会、、、と

単なる謎解きにとどまっておらず、事件にこれが綾を加えています。

 

著者が考える鳥獣戯画の意味も面白く一気に読める作品だと思います。